空港ビジネスとホスピタリティ③
2025.08.27
最終日は、空港内のショップ運営を手掛ける株式会社NAAリテイリングを訪問しました。
講義では、高級ブランドの体験型サービスや、ワインの試飲、タバコの品質管理など、多岐にわたるお話を聞きました。
その後、4グループに分かれて、化粧品に関するグループワークを実施しました。海外ブランドの口紅のサンプルが配られ、各グループで違うお客様の国籍、年齢などの設定に合わせてどの口紅がふさわしいか、どのようにお客様にお薦めするかを考え、発表しました。国によって好まれる発色、質感が違うというデータを見せていただき、とても興味深かったです。楽しみながら学ぶことができました。
講師の方は知識が豊富で、語学力を含め幅広いスキルが求められる仕事だと感じました。特に「海外のお客様にとっては、日本で最後に会う人になるかもしれない」という言葉が心に残っています。日本を代表する成田空港で、お客様に笑顔で丁寧に対応することで、日本の最後の思い出に残る安心感や満足度を届けられる、ホスピタリティの大切さを改めて感じました。
空港内のレストランで美味しい昼食を取りその後、友人とピクトグラムを探したり、外国の方で賑わうガチャガチャコーナーを見つけたり、授業で習った航空会社の加入している同盟の名前を確認しながらフィールドワークの続きをして、お客様の立場になって空港内で楽しめる工夫をたくさん発見しました。
午後は、空港の保安業務を担う株式会社ジェイ・エス・エスを訪問しました。
2グループに分かれて、保安検査場について丁寧に説明を受けました。手荷物を流すスマートレーンという検査機器が、空港によって仕様が違うことや、金属以外の危険物に対応するため、最新の装置が導入されていることなど、時代の変化に合わせた安全対策の進化を知ることができました。利用者の安全を第一に考えている姿勢が伝わってきました。
私たちの荷物も実際にスマートレーンに流していただきました。モニターに映し出される画像は素人には分かりませんでしたが、担当の方はスマートフォンの機種まで見分けることができ、その技術に圧倒されました。
最後の質疑応答で、「一番大変なことは何ですか?」と質問したところ、「仲間の教育」というお答えが返ってきました。多様なバックグラウンドを持つお客様に対応できるよう教えることが大変でもあり、その経験が自分自身のスキルアップにつながり、後輩の自信にもつながると伺い、非常にやりがいのある仕事だと感じました。
まとめ
今回の集中授業を通して、普段の生活ではできない貴重な経験をたくさんさせていただきました。現場で働く方々の生の声を聞き、多くの学びを得ることができました。
3日間、友人と共に過ごしたことで絆が深まり、学びだけでなく、最高の思い出も作ることができました。
研修で得た学びをまとめるため、事後学習ではグループ発表と個人発表を行いました。改めて知識やホスピタリティについて振り返る貴重な機会となり、今回の経験の価値を再認識しました。
この研修で得た気づきと学びを大切にし、これからの学生生活や将来のキャリアに活かすことができるように就職活動を行っていきたいと思います。
企業の皆様、素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。